企画書 / シザースエステート 宿泊事業

OTA割引プラン 一元管理&効果検証システム

多種多様な割引の「見せ方・売り方」を最適化し、 利益の最大化と予約数の増加を両取りする仕組み。
作成日:2026-05-19 / 対象:Booking.com 等OTA / 全8施設
まず30秒。これだけ読めばOK

「割引を束ねて40%」は、実際には40%にならない。
だから“検証する仕組み”が要る。

↓ 各モジュールの中身・データ根拠・進め方・正直な限界はこの下にスクロール
▼ ここから下が中身(じっくり読みたい人向け)

1結論:何を作るか(3モジュール)

経営からの要求を、実現できる単位に分解。1個の巨大システムを一括ではなく、価値の出る順に段階構築する。
要求(依頼ブリーフ)形にするものいつ
①割引の組み合わせ検証
(単体40% vs 複数束ね40%)
組み合わせ検証ツール(入力=プラン構成/出力=実質ゲスト価格・手数料後の手取り・損益分岐・解放される露出)今すぐ可
②各種割引の一元管理プラン・カタログ(各割引の幅・解放フィルタ/バッジ・併用ルール・施設別ON/OFF・改定履歴を常時更新)雛形可・運用要
③隔週のアクセス・予約検証+季節要因隔週レポート+季節指数(AirHost予約+各施設アナリティクスPDFを投入、月別シーズン補正つき)データ供給前提

2大前提:割引は“足し算で重ならない”

このシステムの存在理由。Booking.comの割引は原則「最も深い1つが適用」+Geniusは常時別途、一部は順次計算(足し算ではない)。 つまり「5プラン束ねて合計40%」と設定しても、ゲストに出るのは40%にならないことが多い

だからこそ:「単体で深い1本+Genius+露出系を1枚」と「中途半端な束ね」では、 同じ“見かけ40%”でも手取りも検索露出も別物。これを毎回数字で判定するのがモジュール①。 (正確な併用可否は構築時にBooking.com公式の最新併用ルールで確定する。)

3モジュール①:割引組み合わせ検証ツール

自社の最初の本命。インタラクティブな1画面ツール(既存の民泊シミュレーターと同じ作り方)。

入力

基本料金/適用するプラン(Genius L1・L2・L3、モバイル料金、早期割、直前割、連泊割、季節キャンペーン、返金不可の値引き分 など)/施設・想定リードタイム

出力(自動計算)

出す数字確度
実際にゲストに表示される実質割引%・価格(Booking.com併用ルール反映)厳密
手数料控除後の1予約あたり手取り・損益分岐厳密
「単体40% vs 束ねて40%」の手取り差・解放される検索フィルタ/バッジの差厳密(価格)
予約数がどう動くか(増減)レンジ(弾力性=外部前提)
正直な限界:価格・手取り・損益は厳密に出せる。一方「どちらが“予約が増える”か」は弾力性の前提が要るので、 断定でなくレンジ+前提明示で出す(過去の効果予測と同じ流儀)。

4モジュール②:プラン一元カタログ

「Booking.com等が頻繁に出す割引を常に一元管理」への答え。常時更新する1枚の管理表

管理する項目
割引の種類と幅Genius L1/L2/L3、モバイル、早期割、直前割、連泊割、季節キャンペーン、返金不可 …
解放される露出そのプランで点くフィルタ/バッジ(検索で見られる経路)
併用ルール足し算か順次か・Geniusとの関係・排他か
施設別 ON/OFF8施設それぞれの現在設定
改定履歴Booking.comの仕様変更・新プラン追加の日付
体制:雛形は作れる。運用=OTA担当が更新(仕様変更を見たら追記)。①のツールはこのカタログの数値を参照して計算する設計。

5モジュール③:隔週の効果検証+季節要因

「1〜2週単位でアクセス・予約を検証、シーズン要因も組み込む」への答え。

データ源

データ取得元状態
予約・キャンセル・実現売上・リードタイムAirHost 予約エクスポート取得済の方式
表示回数・閲覧・転換(アクセス数)各施設アナリティクス・ダッシュボードのPDF(隔週で書き出し)隔週PDF供給
季節指数(月別の需要補正)2025年実データから算出(保有済)算出可

回し方(隔週ループ)

仮説(どのプラン構成にするか)→ 1〜2週運用 → アナリティクスPDF+AirHostを突合 → 季節補正してから「表示・閲覧・予約・転換・手取り」を評価 → 効きを①ツールに反映(モデル較正)→ 次の構成へ。

季節要因の扱い:「先月比で予約が落ちた」を鵜呑みにせず、月別の季節指数で割り戻して“施策の効果”と“季節の効果”を分離する。これが無いと判断を誤る。

6進め方(段階導入)

  1. モジュール①ツールを構築(手持ちデータで着手可)。「単体40% vs 束ね40%」を即数字化 → 効果を実証。
  2. ②カタログ雛形を①に接続(ツールがカタログ値を参照)。OTA担当の更新運用を開始。
  3. ③隔週レポートを稼働(アナリティクスPDFの供給開始後)。季節指数を組み込み較正ループを回す。
  4. ①②③連動:カタログ更新→ツール再計算→隔週検証→較正、の定例化。
狙い:勘と惰性で割引を盛る運用から、「どの見せ方が手取りと予約を最大化するか」を毎回数字で決める運用へ。最初の①だけでも意思決定の質が変わる。

7正直な限界・前提(先に明示)